娼年を観た

気になったので、娼年を観てきました。
まずはじめの感想は、すごかった、のひとことに尽きるのだけど…舞台化も映画化もされる理由が、すごいわかったというか

いくつになっても、女性であることを尊重されたい、自分が自分であることを認めてもらいたい、一対一で向き合って欲しいという思いを感じました
だから私はわりと、性を扱う仕事とか、女の子が売る方に関してはとても苦手だし肯定できないと思ってたんだけど、この映画を見てる間はマイナスな感情は出てこなかったんだよねえ…不思議なことに

一人ひとりが丁寧に描かれてて、セックス云々ではなくそれを通して恋愛感情でなくても一人の個人を自分と見てくれることを求めて自分をさらけ出すのかな…ってなんか思いました
あと誰も嫌いな登場人物がいませんでした



しずかさん
第一印象の、なんかよくわからない怖いやな感じのお姉さんから一点、どんどん好きになってくすごい人
何考えてるのかわからなくて怖かったけど、この人も人間だなって思って怖くなくなってく感じ


ひろみさん
最初のお客さんとして最高だったと思った
しずかさんとはまだ違うタイプのゆっくり喋って値踏みする?感じのかっこいい女の人
このひろみさんがかっこよすぎて次のハードルが上がったけどそんなことはなかった


いつきさん
最高に次ぐ最高の人が来た
ある程度の知性があり文化的なバックグラウンドも共有できる人に見てほしい、この言葉がとてもグッときた
わたしはいつきさんに近いカテゴリの人間なのかなと思いました


めぐみ
そんな言い方しないでーって思った瞬間いや正論だわしょうがねえよってなる
なんだか見てるこっちも泣きそうになってしまった


さくら
お母さんへの愛


あずまくん
お前いづかだったんかい
やたら可愛いなと思ってたらお前かい!とてもよかったです
男性同士のやり取りすべてに目を奪われるのではなく、そこにどんな起承転結があるかとかバックグラウンドがやはり大切だなって個人的にな思ったひとときでした
つまり何が言いたいかって言うと、あずまくん単品では私の琴線には触れないし、二人のやり取りも前半は私の琴線には触れないのだけど、あずまくんが小指を折ってほしいとりょうくんに頼み込むあたりからまじかってなってのめり込みました
あずまくん無事に生きてて…