TANG観てきました

これが、アイドルを推すということ...?


普段だったら絶対に近寄らないタイプの映画、タングを見てきました
思ってたよりはちゃんと楽しかった、つまらないとかはなかったです
ただ...誰を対象にしたなんの映画なのか...そこがハッキリせず私の中ではチグハグなもやもやがずっと舞っていた

ジャニオタ向け?夏休みの親子向け?子供向け?とりあえず大衆向けの映画??
コナンとMARVELと単館系や好みに合うことわかってるやつしか見た事なかったから新鮮な気持ちではありました
以下感想ですが結構酷評です





良かったところ


〇林原信二
めちゃくちゃ良い役で助かったーーーーーー
ストーリー的にも起承転結の承を担う重要なポジションだったし、見栄えがいいからかなあでギャグ担当かと思いきや
まさかの
この映画で唯一の
専門職シーン(!)
ちゃんとロボット工学の分野の人がタングに自分の分野のことを行うシーン、まさかの林原信二しかありません
まあひび割れた燃料タンクを補修するだけなので全然専門的でもないんだけど、それでもケンと林原しかタングの中身をいじってないので貴重
あと、ちゃんとタングのAIとしての特異性を気にかけてるので映画序盤を見てる観客としては林原すごいなってなるとてもいい役でした
あと指、めちゃくちゃ良き、見てたよーー!!
あとはスクリーンで鏡越しに目が合っちゃうの最高
ケンが頼み込んであの部屋に来たのかと思いきや引率林原がタングに興味を持って招待してるのも良かった
思った以上に幼稚園の先生してる林原も非常に良かった
せんせいみたいなタブレットでタング撮影してる林原信二(7)も良かったですね
世界中に人脈のあることをサラリとナルシスト風に示してたのも面白かった、親愛なる友人たち...
リン先生と仲良しなようだけどお前デザイナーだがどこで知り合ったんだ???
誰がなんのために...のセリフは厨二病なら言ってて楽しかったと思われるし、見てても役と劇中の役割とがマッチしてるキャラクターで非常に満足感がありました!
出番はトータル10分程度だけど、出てきたキャラでは私としては1番ぶれがなく感じたかな...


〇リン先生
かわいいかわいいリン先生
めちゃくちゃいいキャラなのですが、普通に理系の一般女子なのに突然ブラックウィドウみたいな立ち位置になってケンとタングを逃がし、馬場教授に会いに行けという
でもその馬場教授がラスボスだったーーーという
端的に言えば「中国行く必要あった???」みたいなシーンでのキャラですが、頭の良い優秀な人材キャラはそれだけで最高なのです、かわいいし
ああいうパーソナルスペースガン無視な天才キャラは好きです
ただ、突然のブラックウィドウ的立ち位置みたいなのがこういう映画の甘いとこかなって思う...いやどうした、ってなるわい
あとせっかく宇宙開発センター?で働いてるのに宇宙開発センターの中も見れず、リン先生のシュリ的なシーンもなかったのが残念
これはロボット映画ではなくロボットを題材にしたハートフルコメディぬねー


〇エミ
満島ひかりは可愛かったし、エミの怒りはごもっとも
ただ、結局ケンが好きでズルズル引き摺ってなんやかんやモトサヤに戻るんでしょ感が凄かった
そもそもの出会いからして、あれで好きになるってことはお互いわたしには理解できない人間かなあって
ただ、この映画の中ではまだ理解出来る寄りの人でした

〇オペ室?のシーン
看護師が手指消毒剤を肩からかけてるのがリアルで笑った、別にそこ再現しなくてもいいけど笑
あー渡海先生、お父さん助けられなくてそれがトラウマでニートなんだね、てのはわかる
でもゴミ出しやすっぽかしってのはトラウマと関係ない人間性の部分な
タングを直すことでまた医者への自信を取り戻していくカタルシスはとても良かった







好きじゃなかったところ(たくさんあるで)

⚫妊娠オチ
もうこれから言わせてくれ、やめろ
興ざめだからやめろ
一気に陳腐になるからやめろ

かまいたち
出てくるシーン全てがさむかった
これが舞台だったらフルボッコにされてると思うけど
テンポ悪いし、キャストありきの演出をする監督なのだとしたらもう次回から自衛のために避けるかな
なぜあのシーンが挟まれたのか全くの謎、不愉快

⚫カトウ?
いい方のボス
もっと説明の仕方があったやろがい
なぜ革のロングコートを着ているのか、ウケ狙い?
ウケ狙いじゃなかったらびっくりしてしまう

⚫ケン
ケンな、ゲーム三昧で追い出されたんじゃないのよ
ニートだから追い出されたんじゃないのよ
ごみ捨てのくだりで、こいつも結局おいしいとこだけつまんでやってる風にするタイプの人間と思ってしまった
原作からこんななの?味付けしたでしょ?見ててあまりにもイライラが募ってしまった冒頭シーン
タングもたった数日一緒にいただけで後先考えずに情を移して妊娠した妻よりもタングをさして特別と言い放ったり、恵美に謝らず「エミがいないとダメ」という文脈でよりをもどそうとする
最悪です
キミとなら、きっと大丈夫がテーマなんでしょ?
なら、エミに伝えるべき言葉は「エミがいれば大丈夫だから」ではないのですか???????
2時間何やってきた????????
ここもう最大の不満!!!!!!!!
多分ケンは、赤子が生まれて「俺がお前をずっと守るからな」とか言いつつ現代社会でどのようにしたら守れるのか調べもしてないと思うの
書類系の手続きしかり予防接種しかり手当の申請しかりはったつだんかいの把握しかり...
頭を抱えてしまいました
推しがこの役をやったらと思うと...ニノファンの感想が知りたい

⚫影井ひなちゃん
現代日本ではこの程度の出演でも番宣でバラエティに出なくてはならないのですね(ほぼ出てない)
コスプレ感満載の現実にいるわけない受付嬢にテンプレ喋らせて終わり...そうか...
こういうプロモーション、嬉しい人は多分嬉しいんだろうけどなんか私は苦手
あんなチョイ役なのにわざわざ知名度がある人を配役して、名前を大きく出して、番宣に出てもらわないといけないんだ...っていう気持ち
普段のTikTokとの姿との違いを出すために夜会巻きしたThe受付嬢とかにしたらよかったのに。。。
アトビットシステムズ、人事部大丈夫??服装規定もっとちゃんとした方がいいよ、って社会的評価も気になっちゃう

⚫タング
まあかわいい、かわいいさ
でも可愛さを感じるまでのこの有り得そうなイライラと憎らしさが...すごい
子供を持つことへの恐怖感と、子供を持つのが嫌な理由がタングに凝縮されていた
だから私は子供を持つのが怖い
いつかあの燃料ボトルを握りつぶしてしまいそう
林原はいとも素直な顔で「あのままじゃ、タング壊れちゃうよ?」って言ってたけど、ある意味このヒューマン映画の中でタングをただの画期的AIとして見てる林原は感情面でも割り切れてて羨ましいなくらいになった
まあこの世の中はアンドロイドが家にいること、アンドロイドが日常にいることが普通のことなのでしょうから家に連れて帰ることにはなんら問題はないんだろうな
個人的にエミが「あなたがケンを連れてきてくれたのね」って言うのには人間ができすぎだろと思った
私なら、家出て何ロボットと絆結んでんだよ帰ってこいよバーローになる

⚫キミとなら、きっと大丈夫
もっと作品に組み込んで欲しかった...

⚫中国のシーン
まじめに行った意味なかったよね...?
リン先生じゃないと馬場教授の名前は出てこなかったんです?
もし福岡から宮古島に飛べば...
そしてリン先生のリン先生的な活躍はどこへ

⚫馬場教授とのシーン
殺意が無さすぎて逆に殺しそうで怖い
机?おしたりドックオクのパチモンみたいなアームで薙ぎ払ったり
私はアームで薙ぎ払ったあとタングが心拍を確認してくれるもんだと思ってましたが
馬場もよお、ナイフ手放すな、アームのハンドル手放すな
わきが甘いんだよ……



まとめ
ハートフルロボットトンチキ映画でした
虚無との背中合わせを感じた
どこまでCGなんだろな...って不思議な目で見てました